看護師が感染症を防ぐための三つの対策

一口に感染症といってもそれにはたくさんの種類があります。ひとたび感染すると死亡する確率が50%を超えているエボラ出血熱のような恐ろしい感染症もあります。 新型コロナウイルス感染症はどうでしょうか。こちらは世界各国でのデータがまちまちといったところです。例えば感染者が一番多いアメリカではその致死率も高くなっていますし、日本では感染者自体が少ないですし致死率も低いです。

新型コロナウイルスをはじめとした感染源は世界中の至る所にあります。一番心配なのは医療施設ではないでしょうか。病院やクリニックなどで集団感染が発生してそれが問題となっているケースもしばしばです。病院などの医療現場では看護師は患者さんと接触する機会が多いです。それだけ患者さんから感染する可能性が高いということになります。ですから大切なのは正しい感染予防策を身につけているということです。

感染予防対策には大別して3種類があります。 一つ目は感染源の除去をするということです。そして二つ目が感染経路を遮断してしまうという方法です。そして三つめの手段としては感受性宿主への対応がありますが、これには関係者の抵抗力や健康管理なども含まれます。

まず大切なのが標準予防策ですが、英語ではスタンダードプリコーションと称されています。 標準予防策は患者を含むすべての関係者に対して適用されます。これは基本的な感染症対策ということができます。 感染の有無に関わらず、特別注意して取り扱われるものがあります。具体的には血液、体液、分泌物、 排泄物などです。これらは逐一検査をするわけではありませんが、感染源があるものとして同じような処置が取られます。